クレヨンしんちゃんシリーズで1番泣ける映画
ぎっくり腰になった野原ひろしがエステに行くと体は治ったもののロボットにされてしまい、元の体のひろしを助けに行くという家族の絆を描いた映画です。家族内での父親の立場が低い中、ロボットになったことで疲れることなく、子供と遊び、家事や庭の掃除をして父親の立場も高くなり家族全員が喜びました。しかし、そこに愛はなくロボットではないひろしを求めるようになります。
特に感動する場面が2つあります。
1つ目は最後の腕相撲で本当の父親を決めるところです。父親としてのプライドのぶつかり合い、そして家族からの応援。どちらかのひろしを必ず失うという悲しい状況で、みさえは愛する夫のために応援し、しんのすけもロボットのひろしに気持ちがありつつも、本当のひろしを応援する姿に心が熱くなりました。ロボットのひろしは何も悪くないのに家族を失わなくてはならないというのもとても悲しくなります。
2つ目はしんのすけが無理やりピーマンを食べさせられている場面です。そこでひろしが「強制としつけは違う、自分からやるようにしないと意味がないんだよ!」と言い、子供を思いやる気持ちや子供を守る気持ちが感じられました。
普段立場が低いですが、いなくなってからわかる父親の存在、最後は能力やスペックではなく愛や絆、そして思い出を選んだ野原一家。感動し、考えさせられる素晴らしい映画になっています。