圧倒的作画の美しさに驚かされる映画版
幼いころ結婚の約束をした折本里香が交通事故で亡くなる瞬間を見た乙骨憂太は、彼女の呪いに苦しめられていた。ある日、憂太の前に東京都立呪術専門高等学校の教師で、呪術界最強の男五条悟が現れる。里香の呪いが原因で周りの人たちを傷つけていた憂太は、呪術高専に転入し里香の呪いを解こうとする。
『週刊少年ジャンプ』で連載されている芥見下々の大人気漫画『呪術廻戦』。その1年前が舞台の「呪術廻戦0東京都立呪術高等専門学校」を映画化したのが、劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』である。
主人公の乙骨のボイスキャストは声優の緒方恵美が担当。制作をMAPPAが手掛ける。
以下、ネタバレ要素が有るので、まだ見ていない人は注意してほしい。
原作はコミック1冊分だが、映画版では京都組やおなじみのキャラクターの百鬼夜行でのバトルシーンなどが補足されていて、ファンだけでなく呪術廻戦を初めて見る人でも楽しめる。とにかく作画が綺麗で、流れるようなバトルシーンに豪華声優陣の演技が重なって、思った以上に濃い内容の作品に仕上がっている。
また、主題歌「一途」、エンディング「逆夢」をKingGnuが担当。「一途」は主人公乙骨憂太と里香の関係性をしめすような疾走感が感じられる。映画の印象的なシーンとともに流れる「逆夢」にもグッとさせられ、観る人たちをさらに深く物語に引き込んでくれている。