スピード感に圧倒されるストーリー展開
人間の負の感情から生まれる化物「呪い」。その力は人を死へと導く。
類稀な身体能力を持つ高校生の虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課としていた。だが、ある日学校に眠る強力な「呪物」の封印が解かれたことで呪いに襲われる。呪いに襲われ命の危機に瀕する友人を救うため、虎杖はある決断をし呪いを呪いで祓う「呪術師」の世界に足を踏み入れる。
『週刊少年ジャンプ』で連載している『呪術廻戦』は、絵、キャラクター、ストーリーのバランスが絶妙で、個性的なキャラクター達が繰り出す様々な呪術と、スピード感と迫力のある圧巻のバトルシーンに没入できる。
漫画自体の構図のバランスも良く、コマ割りが細かく、小さいコマにも文字がギュッと詰められており、1話1話の読み応え感がすごい。それでいて、迫力のあるシーンでは細かいシーンまでしっかり描きこまれいて、読者は目を引き付けられるのだ。漫画家の腕の良さを強く感じられる。
また、キャラクターだけではなく、バトルを軸としたそれぞれの人間模様、友情ドラマ、個々の成長など予想不可能なストーリー展開からも目を離せない。
第1巻からドハマりすること間違いなしの、ダークファンタジーアクション漫画である。