『ドラゴンボール』の世界。世界で愛される少年ファンタジーの代表!
『西遊記』をパロディにしている作品はいくつかあるが、『ドラゴンボール』も初期のキャラクター構成は『西遊記』である。しかし、なんともポップでチャーミングなデザイン。ドラゴンボールの魅力の1つである。
作者の鳥山明先生は、この作品を発表する前にも多数ヒット作を世に送り出しているが、そのどれもが実に魅力的なキャラクターで構成されている。特に、機械や動物を描く繊細なタッチに魅了されてほしい。
『ドラゴンボール』は悟空とブルマが出会い、「7つ集まればどんな願いも叶える」というドラゴンボールを探す旅から始まる。野生で育った少年悟空と、世界一の企業の娘でお嬢様のブルマはなんとも非対称的だが、そこが読者の非現実味をめいいっぱいに高めてくれるのである。
ブルマというキャラクターがまた、いい!お嬢様だが只者ではない。天才的な技術者の才能を持っており、ドラゴンレーダーというドラゴンボールが世界のどこに散らばっているか場所を特定できる機械を、簡単に創ってしまうのである。かっこいいバイクに短いスカートで颯爽と乗り、ドラゴンボールを探す旅にたった1人で出ている姿はかっこいい憧れの女性そのものだ。
悟空は、読者の少年達が憧れるほどの強さを最初から持っているが、長い長いドラゴンボール探しの旅…。もっともっと強くなる!この後に出てくる敵キャラもバライティーに富んだ奴らばかりでかっこいい。
コミック全42巻の長い旅に、読者は終始ワクワクさせられるだろう。