兄弟の絆、家族の絆の物語
映画の興行収入も400億を越し、日本歴代映画興収1位になっているマンガ。
家族を殺され、唯一残された妹も鬼にされ、敵を討つことと妹を人間に戻すことを誓った主人公。彼の何よりもすごいところは、まったく自分に対して甘くないことだ。長男だから、という理由一つで色々なことを我慢し、痛みにも耐えひたすら敵に喰らいつく。観察眼が鋭く、状況に応じて動ける姿は現代においても重要視されるスキルだろう。
友人や家族を大事にしているので、逆もまた然りで周りから認めてもらっている。
また、敵であってもその実力を認め、単に倒したい滅殺したいではなく、相手を慮る懐の広さも持っている。
主人公以外でも家族、主に兄弟の絆の話が強く、「兄とは」「弟とは」といったところを、立場を変え色々な設定の組み合わせで楽しめる。
アニメ版は、戦闘描写の作画が本当に美しい。原作にあるエフェクトへさらに動きを加え、迫力のあるシーンに仕立てている。
また原作にあるデフォルメ顔もできるだけ再現しているので、見ていて疲れすぎないで済む。
ボイスキャスティングも、流行りの芸能人を使っているわけではないので、下手さに意識を持っていかれないで済む。まだまだアニメ版は原作の半分も追いついていないので、これからのキャスティングも見どころとなっている。