花束みたいな恋をした / はな恋

花束みたいな恋をした / はな恋

『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。

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花束みたいな恋をした / はな恋
7

恋愛映画だが考えさせられる映画

この映画はその名の通り菅田将暉演じる麦と、有村架純演じる絹の恋愛物語です。

偶然最終電車を逃してしまったところから2人は出会います。趣味趣向が同じで話しが合い、直ぐに意気投合して付き合うことになりました。ぎこちなくも初々しくて、かわいらしいカップルになっていきます。
菅田将暉も有村架純も、演技がどこにでもいる普通のカップルのような素朴さでした。自然体で、イチャイチャしていても「あるある」という感じだったのでいやらしさもなく、気づけば入り込むように見てしまっていました。

それから2人は一緒に暮らしはじめ、結婚も視野に入れるようになります。麦は絵が得意で、イラストを仕事にしようとするも一向にお金になりません。絹と暮らすにはお金が必要と考えて、安定したサラリーマンに転職。稼げるようになるも、仕事が忙しくだんだん夢から遠ざかっていきました。
一方絹は事務をしていましたが、自分のやりたいことではないと気付き、好きなことを仕事にしようと考えて知り合いのイベント会社に転職します。
自分らしく生きていきたい絹と、それを忘れて一生懸命働く麦。趣味趣向や行動が同じだった2人の価値観が、仕事を通じてズレ始めました。こんなにも気が合って、意気投合していたのに。
結婚を視野に入れて頑張って働く麦は、それは絹との生活のためなのに、忙しさで自分らしさを失っている麦を絹は不満に思うようになります。結局別れを選びましたが、なんとも微妙な気持ちになりました。

結婚とは、生活とは、現実とは、夢とは…いろいろなことを考えさせられます。