使者に支えられて生きる
高校生の歩美(松坂桃李)には、両親がおらず祖母のアイ子(樹木希林)と二人で生活しています。アイ子はツナグで、歩美はツナグの使者をしています。ツナグは死んだ者と生きている者を会わせることが出来ます。ただ、死んだ者に会えるのは1度きりで夜間のみ、死んだ者が会うことを拒めば会うことは出来ません。
様々な依頼人がおり、ホテルの部屋で死んだ者が待っています。歩美はロビーで待っていて、明け方になると依頼人が部屋から出てきます。畠田(遠藤憲一)は深々頭を下げ、嵐(橋元愛)は泣き崩れ、土屋(佐藤隆太)は恋人の遺品を見つけます。
歩美の両親の死の真相について、アイ子は語ります。歩美の父親亮介(別所哲也)は実はツナグであったこと、そしてツナグになった者は、家族にも誰にも口外してはいけないという決まりがあった。それを知らない母香澄(本上まなみ)は、ツナグの銅鏡を覗いてしまいます。銅鏡を覗いた者もツナグも、死んでしまうという言い伝えがありました。それを聞いた歩美は、しばらく考えてから、亮介は香澄にツナグであったことを話していたと思うと、話し始めます。ただ、怖がらせたくなかったから、鏡のことは伝えなかったのだと思うと。そして、香澄は喧嘩したまま亡くなった亮介の父親、定之(仲代達矢)に会わせてあげようとしたんじゃないかと話し「ばあちゃんのせいじゃないよ」と、伝えます。
そして、ツナグの儀式を始めます。