「バケモノの子」レビュー
映画「バケモノの子」、細田守監督の作品で「親子」をテーマに描かれている作品です。
9歳の人間の男の子が家族から離れひとりぼっちになったところで出会う「バケモノ」で荒くれ者の「クマテツ」、流れのまま「バケモノの子」として生活していくうちに二人が成長していく様は本当の親子のようで微笑ましくあります。
細田守監督作品には必ずと言っていいほど登場する「入道雲」や「クジラ」なども登場しますのでそちらにも注目して頂きたいです。
タイトルの「バケモノの子」、勿論主人公のことを指しているのですがもう一人対象者がいます。
「クマテツ」のライバルである「イオウゼン」の長男も人間で自分のことを「バケモノ」だと思い込んでいるのですが、そのことが足枷になって感情が爆発してしまう、親が良かれと思ってしていたことが結果的に子供を苦しめてしまっていたという自分達の世界でも起こり得ることを作品に落とし込んでいます。
難しいテーマを扱っているので全体的に少し重たい雰囲気ではあるのですが、「バケモノ」たちはみんな魅力的ですし物語が進むにつれ怒涛のような展開に引き込まれていくこと間違いなしです。
テーマ曲が「Mr.Children」さんが担当されていて、世界観とバッチリシンクロしていました。
素晴らしい作品なので是非ご覧になって頂きたいです。