ただのスポーツ漫画じゃない!前向きに生きようと思えるようになる漫画・ハイキュー!!
ハイキュー!!はスポーツ漫画でありながら、物語だけでなくセリフでも読者を勇気づけてくれます。物語でいうと、漫画17巻の青葉城西と戦うシーンで山口がサーブを決めるシーンです。インターハイ予選の青葉城西戦で、山口はジャンプサーブに挑戦するも失敗してしまいました。しかし春高予選の青葉城西戦では、山口は何度もジャンプサーブを決め、チームに貢献しました。インターハイ予選から春高予選までの間に、山口がジャンプサーブを練習している姿も描かれていたこともあり、ジャンプサーブで得点を稼いだ時にもとても嬉しい気持ちになりました。ハイキュー!!では、主人公だけでなくチームメイトも挑戦し続けており、自分も何かに挑戦したいと感じることが多いです。
またセリフでも前向きになる言葉が多いです。42巻では、「挑むものだけに勝敗という導きとその膨大な経験値を得る権利がある。今日 敗者の君たちよ 明日は何者になる?」というセリフがあります。このセリフは、バレーボール協会で働く男性が、全国大会で負けていく選手を見て心の中でいう言葉です。日本では「出る杭は打たれる」という言葉もあり、「失敗を恐れて挑戦しない」という選択をする人も多いと思います。そんな中、「失敗は恥ずかしいことではなく、挑戦したからこその結果であり、挑戦したという経験値を得られる」という言葉に勇気づけられる読者も多いのではないでしょうか。中高生だけでなく、社会人や子育てをしている人にもおすすめしたい漫画です。