殺伐としたタイトルとギャップのある表紙で親子で楽しめる漫画です
進学校の落ちこぼれクラスに突然現れた謎の生命体な殺先生(ころせんせー)。月を破壊し全世界から賞金を懸けられてもどんな殺し屋でも殺せなかった謎のタコ型生命体。
「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」と宣言し、賞金をかけられ大人しく狙われる条件として出したのは「椚が丘中学3年E組の担任教師になる事」。
E組の落ちこぼれ認定された生徒たちはみんな目標ややる気をなくし腐っていました。そこに暗殺成功報酬100億円をかけてみんな、時には個人でころせんせーをターゲットにした暗殺教室が始まります。
生徒一人一人の特性や過去、それを踏まえた進路相談や成長サポートは考えさせられます。時には学園長や生徒会、ほかのクラスの生徒と学力を競ったり(勉強を楽しく考えるという点で勉強が苦痛だった私には目から鱗だったり)します。また世界各国からやってくる暗殺者たちとのバトルは大人VS子供という不利な条件をいかに工夫するかが見所です。
なによりころせんせーがドジでスケベで人間臭い所がふふふって笑えてしまって面白いです。
最初から結末までちゃんと構成を練りこんだ完結作品ですので、「続きが気になる!」とならず完結まで読んだ時の読了感は素晴らしいです。
ギャグ要素が強めですが落ちこぼれ生徒たちの成長や進路を丁寧にフォローサポートし立ち直らせる本作品は親子で読むのも楽しいと思います。
進路で迷った時、勉強楽しくないな~となった時、視点を変えるきっかけになる作品だと思います。おすすめ作品ですのでぜひ親子でお読みください。