暗殺教室 / Assassination Classroom

暗殺教室 / Assassination Classroom

『暗殺教室』とは、漫画家松井優征による漫画作品。「週刊少年ジャンプ」にて2012年から2016年まで連載され、2015年にはTVアニメも放映されている。「来年3月までに私を暗殺できなければ地球を破壊する」と宣言する超生物「殺せんせー」と、おちこぼれの中学生クラス「3年E組」が繰り広げるギャグテイスト学園漫画である。

shio_4033のレビュー・評価・感想

暗殺教室 / Assassination Classroom
8

ターゲットは超生物で担任の先生!?

中学3年生のある日、とある理由で新たに赴任してきた担任の先生はタコのような見た目の謎の生物。
「エンドのE」と学校から底辺の烙印を押された3年E組の生徒たちは中学を卒業する前でこの担任教師を暗殺するように日本政府から依頼をされ、日々授業の合間に暗殺を試みるが全く歯が立たない…というトンデモ設定の学園漫画です。
あまりにも現実離れした設定ですが読み進めて行くと登場人物たちの「生徒と教師」「生徒と生徒」「親と子」「きょうだい」など人間関係で抱える様々な葛藤や不安、悩みがリアルに描かれています。
生徒たちがそんな人生の壁にぶち当たった時、必ず手を差し伸べてくれるのがなぜか暗殺対象の担任教師「殺せんせー」。
ただのフィクションではなく、殺せんせーが生徒たちに掛ける言葉は現実味があり、仕事で忙殺されていた大人の自分も号泣しながら読んだ回がいくつもありました。
殺せんせーが担任として生徒一人ひとりと向き合うという不思議な構図で話が進みますが、殺せんせーがなぜ暗殺対象となったのか、なぜ真摯に生徒たちと向き合うのかが物語終盤で明かされていき、少年漫画としての熱さや驚きがあります。
単行本は全21巻で、ジャンプ作品ですがいわゆる引き延ばしはなく、マンネリ化せず最後まで読める漫画です。
なんだか疲れちゃったな、一休みしたいな、という時に読んで欲しい作品です。