ゲーム「LIVE A LIVE(スーパーファミコン版)」のレビュー(ネタバレあり)。感動的なストーリー・胸熱なセリフ・やりこみ要素が多い隠れ名作。
「LIVE A LIVE」は、1994年にスーパーファミコンで発売されたスクウェア(のちのスクウェア・エニックス)RPGソフトです。「チェッカーバトル」と称する、7×7のマスを使ったフィールドバトル。キャラを操作してマス目を移動し、「技」や「パス」などの行動を選択する、いわば簡易的な戦略シミュレーション型の戦闘です。
販売本数は30万本にいかない、当時のスーパーファミコンソフトとしてはマイナーな作品ですが、RPGランキングでは上位に入る隠れ名作です。
リメイク版がついに2022年に発売されました。
ストーリーは7つの異なるエピソードからなり、異なる主人公を操作します。時代や舞台が異なるため、プレイヤーは様々なストーリーとキャラクターを楽しめます。エピソードごとに数多くの心打たれる名シーン・名セリフが用意されています。
個人的に好きな名セリフは近未来編、アキラの「ざけんなよ……そんなカッコにならなくてもな……一つにはなれんだよ!なあ……そうだろ 松ッ!!」です。
「無法松」がアキラの父を殺した張本人という事と贖罪のために自分と妹を守り続けていた事を知ったアキラは、彼の想いを受け止め、さらに人間と人間が一つにとけ合えば憎しみも争いもない世界になると説くシンデルマンに、アキラの怒りが爆発したシーンです。アキラと無法松の関係、男アキラのカッコよさに涙腺崩壊したシーンです。
本作には他にもカッコいいシーンが多数用意されています。
また、本作は隠しダンジョンや隠しアイテム、裏技など、多くの秘密要素が存在しており、やり込み要素が多いのも特徴です。
BGMもエピソード毎に異なるテーマや音楽が用意されており、物語の雰囲気を一層盛り上げています。特にメインテーマ「LIVE・A・LIVE」や、ラスボス戦曲「MEGALOMANIA」はプレーしたことがない人でも知っている名曲です。
独特のストーリー展開と7人の主人公、隠し要素の多さなどが魅力であり、充実したゲームが楽しめる作品です。