NOPE/ノープ / Nope

NOPE/ノープ / Nope

『NOPE/ノープ』とは、ジョーダン・ピール監督の長編映画の第3作であり、2022年製作のアメリカのホラー映画である。ジョーダン・ピール監督は『ゲット・アウト』や『アス』で高い評価を受けた監督だ。この映画は、広大な田舎町で牧場を経営するヘイウッド家の兄妹が、突如現れた不気味な飛行物体をめぐる謎を解明しようとする過程を描いている。しかし、彼らの試みが予想をはるかに超える展開を迎え、さらなる不可解な出来事が彼らを待ち受ける。キャストには『ゲット・アウト』で知られるダニエル・カルーヤが兄OJを演じ、キキ・パーマーが妹エメラルドを演じ、スティーブン・ユァンも共演している。
その独特のホラーと社会的要素を組み合わせたスタイルが注目を浴びた。また、撮影には一部のシーンがIMAXカメラで収録された。そのため、超高解像度の映像が作られ、映画をより立体的に感じることができるようになっている。日本での興行収入は、3億9000万円である。

rin-shanv7のレビュー・評価・感想

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NOPE/ノープ / Nope
9

これは令和版の「未知との遭遇」なのか…

ホラー映画という括りなしで惹かれる要素がたくさんある映画。
「映画の起原」を主張する人間たちに、キャトルミューティレーションを仕掛けてくる空からの「何か」。一見穏やかな牧場の風景や僻地の荒野にかかる巨大な未知の生物の影がとても不気味。
人種差別などの社会風刺も感じさせながらもシンプルでエンタメ性がとても高く、見せ方も往年のパニック映画のようです。

予告編の時点で超常現象的な場面が数多く見られますが、本編でも期待を裏切らない展開と怖いもの見たさを刺激してくる怪現象の映像の連続。
ありえないと頭で思っていることと、鑑賞側が無意識に見世物として扱って下世話に期待していることが本当に何度も起こるので、見たいと思っていたことが実際に起きてしまいます。
ラストには未知の生物がはっきりと姿を現し、人喰い生物と化して襲い掛かってくるシーンがあり、そこでこの映画の中で続いてきた緊張感がMAXになります。

いい意味で予想を裏切られる展開の連続で全編面白く観られます。エンドロール後のおまけ映像のアレが本当に某所に存在しているのが、ネタなのに鑑賞後もじわじわと怖いです。追体験している間に気づけば終わっているので、もう一度見たくなり考察したくなる作品です。