コナン映画史上、最も泣ける作品
今作は、人気投票で主人公の江戸川コナン(工藤新一)を抑えて1位を取ることもあるキャラクター、灰原哀がメインの映画。
灰原哀は『名探偵コナン』のサブヒロインといえる人物だ。
コナンを幼児化させた毒薬の開発者であり、姉を殺害されたことで黒ずくめの組織を裏切ったという過去がある。その後、追い詰められた彼女は服毒自殺を図ろうとしたところ、コナンと同じように幼児化し、小学1年生として過ごしているのだ。
登場した当初の彼女は暗かった。
「いつ組織に見つかるかわからない、私は存在してはいけない人間」と思いながら過ごし、周りに心は開かず、組織に見つかった際は命を諦めて死のうとしていた。
そんな彼女を大きく変えたのがコナンを始めとした少年探偵団(同じ学校に通う小学1年の同級生)のメンバーや、ヒロインの毛利蘭たち。
灰原哀の「死にたい」という気持ちがいつしか、「生きたい」に変化していく。
そして今作では、裏切った黒ずくめの組織から再び狙われるという展開に。
灰原哀を必死で守ろうとするコナンたちの活躍からは、目が離せないであろう。
彼女は大切にされている、生きていてほしいと思っている人たちが大勢いる。そして、彼女もまたそのことをわかっており、なんとしてでも生きようとする。
長年のコナンファンは間違いなく泣ける作品だと思う。この映画で初めてコナンを見た方には、是非とも灰原哀の初登場シーンや、2001年公開の映画『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』も見て、彼女の変わった姿を見てほしい。
コナン映画の中で最高傑作といっても過言ではない!