THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク

THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク

『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファースト・スラムダンク)とは、井上雄彦の漫画『SLAM DUNK』を原作とする、2022年に公開されたアニメ映画。『SLAM DUNK』のキャラクターである宮城リョータを主人公に据え、原作で最後の試合となった山王工業との一戦を描いている。
インターハイ2回戦に進出した神奈川県代表の湘北高校は、優勝候補筆頭の山王工業との試合に臨む。リョータにとって「山王工業を倒すこと」は、仲間たちと夢見た全国制覇に必須の大仕事にして、今は亡き兄の悲願でもあった。

kiichigo8のレビュー・評価・感想

THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク
10

もう一人の主人公!?宮城リョータ

知らない人の方が少ないであろう、人気漫画『スラムダンク』を映画化した『THE FIRST SLAM DUNK』。
スラムダンクといえば思い浮かべるのが、バスケ素人の主人公・桜木花道、そのライバル流川楓の2人ではないだろうか。
今回の映画は、レギュラー唯一の2年生・宮城リョータにスポットを当てており、漫画でも人気な山王との試合が舞台となっている。
宮城リョータといえば、メインとなる話はあるものの、漫画でも他の個性豊かなキャラクターに埋もれて目立たなかったキャラクターである。
だが、今回の映画では宮城リョータが「何故背番号7を譲らなかったのか」「どうして山王に必死に挑むのか」がこと細かく描かれており、原作を読んでいるファンでさえも新しいスラムダンクを読んでいる気分を味わわせてくれる内容となっている。
今回の映画には、彼の死別した兄との思い出、家族との繋がり、自分のチームの中でのポジションへの葛藤などが詰まっており、流川、三井を追い抜くほど女性ファンも増えたのでは無いかと思う。
だが、やはり最後は主人公である桜木が原作通りに良い所を持っていくのも、ファンのことを分かっている作りになっていてとても良い映画であると思った。