バトル漫画の金字塔『ドラゴンボール』
バトル漫画の金字塔、『ドラゴンボール』。しかしながら、連載期間は1984年〜1995年であることからそれ以降に生まれた方や、バトル漫画はあまり見ないという方は、詳しいストーリーについてご存じでないかもしれない。今回はそのような方のために投稿していきたい。
主人公は山奥に住む尻尾の生えた少年、孫悟空だ。そこにある日、都会からブルマという女の子がやってくる。ブルマは7つ揃えば何でも願いが叶うといわれているドラゴンボールを探していた。修行になるからというブルマの口車に乗せられ、軽い気持ちでドラゴンボールを探す旅に同行するのである。その旅の途中で様々な強敵と戦い、亀仙人やヤムチャ、ウーロンなどの魅力的な仲間たちと出会う。無事7つのドラゴンボールが集まり、旅は一応の終わりを迎えるのだが、旅の途中で出会った亀仙人のもとで悟空は修行をつけてもらうことになる。日々厳しい修行に耐える悟空の次の目標は世界中から武術家が集まる天下一武道会への出場であった。無事、武道会の予選を通過し、強者ひしめく本選を勝ち進み、決勝戦までたどり着いた悟空であったが、その決勝の相手はジャッキー・チュンという謎の老人であった。果たしてこの謎の老人の正体は何者なのか。そして悟空は優勝できるのか。孫悟空とドラゴンボールをめぐる摩訶不思議な物語は、やがて地球と宇宙全土を巻き込む大スケールへと展開していく。その鍵は生まれた時から生えている尻尾と、悟空自身が知らない出生の秘密にあった。
序盤はギャグ要素が強く、前作の『Dr.スランプ』のようなコミカルな点も多くみられるが、中盤以降はシリアスなバトル漫画へと変貌していくのも魅力的だ。『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎の『ドラゴンボール』を読んで漫画家を志したというエピソードは非常に有名である。連載が終了してから20年以上経つが、『ONE PIECE』や『ナルト』、『トリコ』といった名作は間違いなく『ドラゴンボール』の影響をく受けているであることから、バトル漫画好きなら一度は読破してほしい作品だ。