私のジャンルに「神」がいます

私のジャンルに「神」がいます

『私のジャンルに「神」がいます』(わたしのジャンルに「かみ」がいます)とは、真田つづるによる漫画作品。作者がSNS上で発表していた『同人女の感情』をもとに書籍化され、2020年にKADOKAWAより単行本として第1巻が刊行された。同人活動や二次創作に情熱を注ぐ創作者たちの感情をリアルに描いた作品として大きな話題を呼んだ。物語は、圧倒的な文章力を持つ「天才字書き」の綾城を中心に展開する。彼女の作品に憧れ、嫉妬し、劣等感を抱き、ときには救われる同人作家たちの複雑な感情が連作形式で描かれており、「神絵師」「神字書き」と呼ばれる存在をめぐる創作者たちの心理を克明に表現している。創作活動における承認欲求や嫉妬、競争意識、解釈違い、交流への戸惑いなど、SNS時代の同人文化が抱える問題を鋭く描写しており、そのリアリティから多くの同人経験者や創作者たちの共感を集め、大きな反響を呼んだ。また、本作は同人活動の「あるある」漫画としての枠にとどまらず、創作することの喜びや苦しみ、人を好きになる感情、作品に救われる体験などの心理描写についても丁寧かつ繊細に描いている。SNS上で口コミ的に人気を拡大し、創作者界隈を中心に社会現象的な話題となった作品である。

aoiame0425のレビュー・評価・感想

私のジャンルに「神」がいます
8

「神」と「神」を崇める同人女子達のコメディ漫画です!

元は作者である真田つづる先生のツイッターで不定期に上げられてた作品なのですが、各所で話題となり遂に書籍化された本です。二次創作同人界に颯爽と現れた作家の綾城と、そんな彼女を「神作家」として崇める同人女子達の物語で、ある女子は綾城を作家として崇め尊敬し、またある女子は嫉妬や羨望の思いを自分の作品にぶつける……同人女子「達」なので主人公は複数いますが、どのキャラも「同人界にいれば誰もが一度は抱くであろうとても大きな感情」を持っていて、同人活動をしている人ならば「あーこれわかるー!」と刺さる場面が多々あると思います。また、巻末には綾城の過去話や、彼女の唯一の同人友達であり理解者でもある「おけけパワー中島」という謎の(?)人物とのエピソードなども掲載されていて、「神作家」と呼ばれた彼女にも「ただの同人作家の一人であり、ただの人間」の側面も楽しむことができます。全体的に話のテンポとスピード感がとても心地良く、最後はすっきりとした気持ちで読むことができます。同人用語が随所に出てきますが、目次後のページにその用語の説明があるので同人活動をしてない、或いは同人界そのものを知らない人でも楽しめる作品だと思います。