ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger

『ワールドトリガー』とは、2013年より葦原大介が『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、2018年より『ジャンプスクエア』に移籍した漫画およびそれを原作としたアニメ、ゲーム作品。現代の日本に、突然異世界から近界民(ネイバー)が現れ、三門市という街を襲った。そして、それに唯一対抗できる界境防衛機関「ボーダー」という組織が作られた。そのボーダーの隊員である三雲修が、異世界からやって来たネイバーの転校生・空閑遊真に出会うところから物語は始まる。ジャンプ作品としては異質であるが故、コアなファンも多い。

go-1163905677053984441346のレビュー・評価・感想

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ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
10

主人公が弱いので自己投影しながら見れる

「ワールドトリガー」というタイトルから何だか厨二くさい漫画かなと思い読むとびっくり、細かな設定と世界観に引き込まれる。
世界観や設定が緻密に作られていることから前評判では、「遅効性SF」や「噛めば噛むほど面白いスルメ漫画」なんて呼ばれていたがまさにその通り。
とくにBFF(公式設定ファンブック)を読むとさらに面白くなるので一緒に読むのをおすすめしたくなる。
この漫画は、主要キャラの年齢が中高生の割に大人びていたりするのでそこに違和感を感じる人は少なくないかも。
また、遅効性SFとは言い得て妙で序盤の世界観や設定を理解するのに時間がかかる人は途中で断念するかと思う。ただ、間違いなくハマる人はハマる漫画だと言いきれる。
この作品の最大の魅力は、主人公が弱いことにある。主人公が弱いというのはつまり読者に1番近い存在であり、感情移入しやすいということだ。主人公が自分の弱さと向き合い、どう試練を乗り越えるのか、この主人公の生き方は学びがあると思う。
そして、戦闘がメインの漫画であるにも関わらず人が死なないというのも魅力。さらに戦術、戦略がメインで描写されるので、読み心地としてはスポーツ漫画を読んでいるような感覚になる。