back number / バックナンバー

back number / バックナンバー

back number(バックナンバー)とは、2004年に結成された日本のバンド。群馬県出身。メンバーは、ボーカル&ギターの清水依与吏(しみず いより)、ベース&コーラスの小島和也(こじま かずや)、ドラムスの栗原寿(くりはら ひさし)。2006年5月~2007年3月末まで、ギター&コーラスの斉藤真希夫(さいとう まきお)が在籍していた。
バンド名は、付き合っていた女性をバンドマンに取られたこと、その彼女にとって自分はback number=型遅れだ、という経験に由来して、清水によって付けられた。所属レコード会社はユニバーサルミュージック。所属レーベルはユニバーサルシグマ。
2020年4月には公式のYouTubeチャンネルも設立され、活動開始からおよそ2年で登録者数は100万人を突破。総再生回数は8億回を超えた。インディーズデビューは2009年2月18日リリースのミニアルバム『逃した魚』。メジャーデビューは2011年4月6日、シングル『はなびら』。

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10

失恋ソングの帝王

back numberは「失恋ソングの帝王」と呼ばれている、3人組のロックバンドです。back numberの素晴らしい点は、なんといっても、切なくて胸を打つ歌詞でしょう。ここでは、切ない歌詞が含まれている曲を3つご紹介します。

『わたがし』という曲は、曲中で「好き」という言葉を使わずに、相手に恋い焦がれている気持ちを表現しています。「思いが溢れたらどうやって、どんなきっかけタイミングで、手を繋いだらいいんだろう」という歌詞からは、相手との関係を深めたい、でも嫌われたくない、という葛藤がにじみ出ています。

また、back numberの特徴の一つとして「情けなさ」が挙げられます。『スーパースターになったら』という曲では、「(君に嫌われたのは)優柔不断と口だけの二重苦がきっと決め手だった」など、男性側の情けなさが露呈しています。この他にも男性側の情けなさが感じられる曲はたくさんあります。しかしこの情けなさがあるからこそ、応援したくなるし、共感もできると思いませんか?「共感しやすい」という点もまた、back numberの魅力の一つといえます。

『黄色』という曲のMVでは、同性愛が描かれています。しかしこの曲には、「同性が好き」とはっきり言っている歌詞は含まれていません。「もしも君が今と違う顔で、もっと違った声をしていたら、こんなに苦しい思いをせずに今日を過ごしていたのかな」という歌詞が暗に同性愛を仄めかしていると捉えられそうです。あくまで少し抽象的に表現することで、多くの人に当てはまる普遍的な歌詞になっているともいえます。