キャラクターの描写が細かい!
ワールドトリガーは登場人物がとても多いです。
しかし、一人一人に細かい設定や日常のエピソードがあり、人物の生活や会話、思考などをイメージしやすいです。
まるでこの世界のどこかに彼らが生きているのではと思わせられるほどキャラクターの存在が生き生きとしており、現実味を帯びて感じられます。
単行本の表紙カバーを外すと、キャラクターの意外な可愛い一面、過去、恋愛観や仲の良い隊員、さらっと重要な事実などが描かれていて、ここから興味を持ちキャラクターを推し始める方もいるでしょう。
また、オフィシャルデータブック(通称:BBF)には隊ごとの戦い方、キャラクターの詳しいプロフィール、読者と葦原先生の300を超えるQ&Aなどが掲載されており、よりキャラクターを理解して本編を楽しみたい方には強くおすすめします。
戦う際、実際の体ではなく換装体という戦うための体に置き換わるのですが、A級B級隊員の換装体は隊員自らデザインしています。
洗練された女性らしいフォルムの那須隊や加古隊、黒いロングコートを身にまとう太刀川隊。
換装体には隊員の趣味や性格、悩みなどが反映されています。
王子隊のオペレーター橘高は漫画家志望であり、隊服を厨二病感満載にしようとして同じ隊の蔵内にリテイクをくらったり、二宮隊の二宮は「隊服なんてコスプレのようだ」と嫌いながらも結果スーツに武器というさらに上をいくコスプレ感を演出してしまったり、他にも戦闘で激しく大斧を振り回す姿を同級生に見られたくないと髪を短くして少しでも変装する小南、胸を盛る香取など、デザインが決まるまでの秘話や詳細などが事細かく決められています。
換装体一つとってもキャラクターの性格がわかるような個性が散りばめられ、まだあまり登場していないキャラでもどんな人生を送ってきたかなどの詳細がわかることで、本編の時間軸だけではない、ストーリーが始まる前にもキャラクターが確かに三門市に息づいていたというリアルさをより感じられます。