シン・ウルトラマン / Shin Ultraman

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman

『シン・ウルトラマン』とは、脚本・庵野秀明、監督・樋口真嗣による、人類のために戦う異星人ウルトラマンと、その周囲の人々の活躍を描いた映画作品。日本を代表するクリエイターによる伝説的な特撮作品のリブートということで、公開前から大きな話題となった。
突如日本に出現し始めた巨大生物、禍威獣。その脅威に対抗するため結成された禍特隊の前に、銀色の巨人が現れる。ウルトラマンと名付けられたその巨人は禍威獣から人々を守るように振る舞い、禍特隊がその謎を追う一方、地球にはかつてない危機が迫っていた。

Johnny_B_Goodet8のレビュー・評価・感想

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman
10

こんな”ウルトラマン”を待っていた!

近未来かもしれないし、現代かもしれない、そんな日本にいきなり怪獣が現れたら、日本の政府、政治家と役人はいったいどう対応するのだろうか…という結構シビアなテーマの中に、チート的に表れた”外星人”、それがのちに”ウルトラマン”とよばれることになる存在です。
銀色に光る巨人は神々しいまでの美しさで周囲を圧倒し、暴れて甚大な被害をもたらした禍威獣(=怪獣)を制覇していくのです。
本作の見どころは、人間(日本人)がいかにその猛威を振るう禍威獣と対峙するかという笑えない駆け引きと陰謀、そしてウルトラマンの存在そのものなのです。
その双方を取り持つのが”禍威獣特設対策室(禍特対)”の神永(斎藤工)の存在でした。
彼はその命と引き換えにウルトラマンと一体化し、外星人と戦うことを選ぶのです。
本作ではオリジナルの初代ウルトラマンの作中に登場した怪獣や異星人らが登場し、そこに新たな解釈を加えた新しいキャラクターとして物語のカギになっていきました。
ウルトラマンだけでなく、子供のころに見たそんな怪獣たちに新たな命が吹き込まれてスクリーンで大暴れしてくれた、というだけで、長年のファンにはたまらないシーンが続きますし、新しいウルトラマンで育っただろう平成世代にはそのシンプルさが新鮮なのです。