こんな”ウルトラマン”を待っていた!
近未来かもしれないし、現代かもしれない、そんな日本にいきなり怪獣が現れたら、日本の政府、政治家と役人はいったいどう対応するのだろうか…という結構シビアなテーマの中に、チート的に表れた”外星人”、それがのちに”ウルトラマン”とよばれることになる存在です。
銀色に光る巨人は神々しいまでの美しさで周囲を圧倒し、暴れて甚大な被害をもたらした禍威獣(=怪獣)を制覇していくのです。
本作の見どころは、人間(日本人)がいかにその猛威を振るう禍威獣と対峙するかという笑えない駆け引きと陰謀、そしてウルトラマンの存在そのものなのです。
その双方を取り持つのが”禍威獣特設対策室(禍特対)”の神永(斎藤工)の存在でした。
彼はその命と引き換えにウルトラマンと一体化し、外星人と戦うことを選ぶのです。
本作ではオリジナルの初代ウルトラマンの作中に登場した怪獣や異星人らが登場し、そこに新たな解釈を加えた新しいキャラクターとして物語のカギになっていきました。
ウルトラマンだけでなく、子供のころに見たそんな怪獣たちに新たな命が吹き込まれてスクリーンで大暴れしてくれた、というだけで、長年のファンにはたまらないシーンが続きますし、新しいウルトラマンで育っただろう平成世代にはそのシンプルさが新鮮なのです。