現代版新ジャンル桃太郎
主人公が、鬼に変えられた妹を人間に戻すべく鬼退治をしながら旅をする物語。
多くの仲間達との出会い、別れを繰り返し強くなっていく主人公が描かれたダークファンタジー漫画である。
週刊少年ジャンプで連載されており、漫画自体は完結しているがその後もアニメや映画化もされ大人気作品となっている。
この漫画の魅力といえば、まずこの主人公の人物像である。
作中では様々な困難や壁が主人公に立ちはだかるが、妹のため・仲間のため直向きに強く乗り越え、自分を犠牲にしてまでも周りのことを第一に考える姿は心打たれるものがある。
また、作中で敵として描かれている鬼に対しても情をみせるなど、今までに見たことのないほどの心優しき少年が描かれている。
その次の魅力としては、鬼の描写である。
作品では鬼は元々人間で、鬼になった背景が必ず描かれており、それは涙なしでは見られない切ない物語。
六編構成となっており、一編ごとに必ず感動できるものになっている。
この作品は切ない物語だけが描かれているのではなく、筆者独特の表現でクスッと笑える場面もあり、笑いあり涙ありとはこのことで、読者の気持ちを鷲掴みにし、一度読めば最後まで続きが気になる依存漫画である。