【アニメレビュー|ダイの大冒険】ドラクエ未経験でも楽しめる!チビッ子勇者の大冒険
幅広い年齢層に大人気のゲーム「ドラゴンクエスト」の世界観を元にしたアニメ作品。
勇者アバンの活躍により魔王ハドラーが倒され、ハドラー配下のモンスター達も魔王の支配から解き放たれ、世界に平和が訪れていた。
モンスターだけが住む島デルムリン島。そこに幼いころ流れ着いた主人公ダイは、デルムリン島のモンスター達に育てられ、平和に暮らしていた。
ある日、島のモンスター達が狂暴化してしまう。ダイの育ての親であるブラスは強い支配力から魔王が復活したことを確信する。
大ピンチのダイの前に現れたのは、勇者アバン。彼の活躍で島は平和を取り戻したかに見えたのだが…。
主人公ダイが仲間と共に挫折と成長を繰り返す王道ファンタジー。
ジャンプの三大原則「努力・友情・勝利」を体現した作品となっており、それゆえに原作のドラゴンクエストとは違うテーマとなっている。
(原作のドラクエはシリーズが多く、その数だけテーマがあるので仕方ないのだが)
序盤は主人公の苦手な部分を仲間達がフォローしつつ、強敵へ挑み続ける。
技術的なものだけでなく、それぞれの内面的な弱さを克服しレベルアップしていく様子に共感を覚えるはずだ。
物語の中盤以降はオリジナルの呪文や独自の剣技がメインとなり、原作ファンは違和感を感じるかもしれない。
逆に言えばそれが強み!馴染みのある魔法や武器がアレンジされ、全く違うものが生み出される「ワクワク感」。
誰しも子供のころに想像した「こんなことが出来たら凄いよな」「2つの魔法を組み合わせたら無敵じゃね?」を再現してくれている。
長い間多くのファンを魅了し続ける理由は、見る人の望みを叶えているからかもしれない。