夢追う女性ミアを支え続けた男、セブの物語
公開当時、主人に誘われ、そこまで観たかったわけでもない「ラ・ラ・ランド」を鑑賞した私。
それ以降、サントラやブルーレイを購入し、公開から5年経ってもまだ主人公2人を追いかけてしまうほど、はまりました。
主人公のセブ演じるライアン・ゴズリングとミア演じるエマ・ストーンの共演した映画はこれまで全部観ていますが、「ラ・ラ・ランド」での2人が最高にお似合いです。
ただ夢を追いかけていればいい年齢ではない2人の出会いと恋は、ピュアだけどシビア。
付き合い始めてからの青春時代のような盛り上がりや幸せ感と夢を叶えるまでの挫折や妥協、そして愛し合いながらの別れ。
こういった恋愛を過去に経験した人にとっては、自分の中の切ない記憶を揺り戻されて、どうしようもなく胸が苦しくなってしまうことでしょう。
この映画の主人公は、セブとミアですが、では、どちらの物語なのか?と考えると、私はセブの物語だと思います。
夢を追うミアを支えたセブという男の物語。ミアの夢を応援し続け、支え続けたセブ。
そして、最後の再会のシーンでのセブのミアを見つめる表情を見れば、一目瞭然です。
映画のおしゃれさや音楽や映像のすばらしさに加え、2人の夢への熱い想いと恋を描いた「ラ・ラ・ランド」。
吹替えではなく、字幕で彼らの本当の声で、彼らの人生の色鮮やかな一ページを鑑賞してほしいです。