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独特な世界観から抜け出せない
『暗殺教室』は松井優征先生作の漫画で、アニメ化、実写映画化と大ヒットしました。
舞台は日本有数の進学校の私立中学に突如現れた時速マッハ20の速度を持つ生物(以下殺せんせー)が学校の先生となり生徒に勉強と暗殺術を教えるストーリーです
「なぜ暗殺術??」だと思いますが、元々この殺せんせーは自分の暗殺を1年以内にしなければ地球を滅ぼすと脅しています。
これはめちゃくちゃぶっ飛んだ設定ですが、一度読んで見ると、なかなか緻密に描かれたストーリーです。
実はこのストーリー、最後の殺せんせー以外誰も死なないのです。習った暗殺術をどうやって生かすかがきもですが、それがとてつもなく面白いです。
設定もキャラも不謹慎で非常識だけど、殺せんせーは落ちこぼれのE組の生徒たちに対して、暗殺の未熟さをからかうことはあっても、人間性を否定したり見捨てたりすることは絶対にありません。E組を蔑視する他の生徒や教師に対して「教育的指導」を施す殺せんせー。にゅるにゅるしてるし人類の敵なのに、いつの間にか生徒に慕われているという、複雑で不思議な魅力のある先生です。
これからどんな漫画を読もうか迷っている方へ、絶対読んだ方がいいです。中弛みもなくスラスラと最後まで読めます。