シン・ウルトラマン / Shin Ultraman

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman

『シン・ウルトラマン』とは、脚本・庵野秀明、監督・樋口真嗣による、人類のために戦う異星人ウルトラマンと、その周囲の人々の活躍を描いた映画作品。日本を代表するクリエイターによる伝説的な特撮作品のリブートということで、公開前から大きな話題となった。
突如日本に出現し始めた巨大生物、禍威獣。その脅威に対抗するため結成された禍特隊の前に、銀色の巨人が現れる。ウルトラマンと名付けられたその巨人は禍威獣から人々を守るように振る舞い、禍特隊がその謎を追う一方、地球にはかつてない危機が迫っていた。

ryosuke0712h4のレビュー・評価・感想

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman
8

そうそう、これでいいんだよ

『シン・ゴジラ』のスタッフが描く本格特撮映画です。
主人公は演技派俳優の斎藤工、その彼が所属する怪獣対策チーム禍特対の活躍を描いたストーリーとなっております。
物語の序盤で命を落としてしまう斎藤工演じる神永新二、その体にウルトラマンが宿るのは旧ウルトラマンを観たことがある人にはある種お馴染みの展開です。
怪獣の造詣は素晴らしくザラブ星人やメフィラス星人といったメジャー怪獣との戦いも丁寧に描かれていて好印象。
なによりウルトラマンの細身な造詣が素晴らしくスペシウム光線を撃つ姿は見ていて鳥肌ものです。
全体を通して特撮が本当に好きな人が作ったのだろうなとリスペクトを感じる作品です。
メフィラス星人との居酒屋でのやり取りはいかにも庵野監督ならではの演出でウルトラセブンのメトロン星人とモロボシダンのちゃぶ台越しの会話にも通じるものを感じました。
他にも長澤まさみ演じる浅見弘子が巨大化するシーンも見もので、いかにもウルトラマンならこの演出はアリだなと感じるものでした。
物語のクライマックスでゼットンを倒すために有岡大貴演じる滝明久が地球を救う数式を編み出すシーンは鳥肌ものでした。
その協力もあって見事にゼットンを倒した後のゾフィーとのやり取りを得て地球に帰還した神永を、禍特対のメンバーで迎え入れるシーンにはカタルシスがありました。
一度観ただけでは拾いきれない情報が沢山あるので二度、三度と観たい映画でした。