何回でも読みたくなります
学生時代にバレーボール部に所属していたこともあり、この作品を読み始めた。
ライバルから仲間への関係の変化や、プレースタイルの確立など団大競技だからこその悩みや成長が描かれており、共感する場面が多くあった。
主人公だけでなく、チームメイトや時には対戦相手の挫折や困難に立ち向かう姿も描かれている。
作者がどのキャラクターも大切にしているというのが伝わってくる。
また、スポーツ漫画にありがちの、他者を蹴落としてレギュラーを勝ち取るようなキャラクターがいないので不快に思う場面がないのがよい。
漫画ならではの現実にはできなさそうな技もないので、純粋に各登場人物を応援できるし、
バレーボールという競技の面白さを表現できているのもこの作品のよさだと思う。
バレーボールという競技を通して人間的にも成長していく。
部活だけでなく学生生活もあるし、卒業後の生活もある。バレーボールが上手くてもプロになるとも限らない。
各々が夢を持っている。もちろんまだ夢を見つけていない人もいる。
そんな現実には当たり前のことをしっかりと描写している。
学生時代に読むのと社会人になってから読むのとではまた違った感想を持った。時々読み返したくなる作品。
アニメ化もされており、アニメもとてもおもしろかった。
特に漫画では伝わりきらないボールや選手の動き、ローテーションなどはアニメの方がわかりやすい。
気になる方はぜひ。