子供から大人まで楽しめる!
大正時代がもとになっている話だが、台詞の中で説明してくれている部分があるので時代背景に違和感なく楽しめる。長男だからとか、男だからなど、男尊女卑的な台詞がちらほらあるのでジェンダーレスな考えが強い方は多少引っ掛かるかもしれないが、大正時代の話だと考えれば受け入れられると思う。それよりもストーリーがとても精巧で大人でも夢中になれる。鬼の描写はリアルで恐ろしさもあるので小さい子供は怖がるかもしれない。主人公が修行を積んで諦めずに一所懸命にどんどん強くなっていく姿は感情移入をついしてしまうし、その他のキャラクターもすごく個性的で光っているのでどのキャラクターも愛らしく思える。戦う場面の描写も勢いがあり引き込まれる。戦いの技が「水の呼吸」「壱の型」など独特でその世界観もまた楽しい。子供はつい真似したくなるのがわかる。主人公の他に戦う戦士として「柱」と言われる強い戦士が数人いるが、この一人一人も名前や性格、技などとても個性的であり、柱になるまでの個々のストーリーも引き込まれる。今では中々手に入りにくくなっているが完結しているので先が気になるタイプの人は、一度に全巻購入して読破してスッキリできるというのも魅力的である。