永遠の恋愛マスター
言わずと知れたシンガーソングライター、aiko。
彼女の音楽は、わたしの青春時代を語るうえでなくてはならない存在である。
恋愛特有の甘さ、ほろ苦さをこれほど天才的に、かつ斬新に表現できる人はそうそういるもんじゃないなと思う。
例えば彼女の代表曲である『カブトムシ』は「あなた」に恋する「あたし」を「蜜に吸い寄せられるカブトムシ」に例えているという曲だが、まずカブトムシにたとえている時点でもうすごい。
かつての恋愛の歌にカブトムシが登場する曲があっただろうか。
実際には調べていないのであるのかもしれないが、たぶんないだろう。
「わたしはあなたが好きよ~」だけの歌詞なら、ここまで共感は呼ばない。
あの頃のすべての恋する女子はきっと、「よくぞこの気持ちをカブトムシに例えてくれた!」と思ったにちがいない。(わたしは間違いなくそうだった)
他の人が歌ったらちょっと痛いような歌詞も、aikoのあの透き通るような可愛らしい声で歌い上げられると、とてつもない説得力が出てくるのも彼女の魅力だろう。
何年たっても変わらず恋愛ソングを書き続けているのもすごいと思う。
最新曲の『青空』はイントロを聴いた時点で「あああ!aikoだ!」とつぶやいてしまうくらいaikoなのに、今までのaikoよりも大人な歌詞と雰囲気で、また新たな彼女の魅力にトリコになった。
これからもaikoの活躍を見守りたいと思う。