ライブの光る日本を代表するロックバンド
デビュー30周年を迎えてもなお、向上心を持って秀逸な作品を世の中に送り続ける、日本を代表するロックバンドであるスピッツ。
テレビやメディアへの露出は少ないものの、CMや映画、ドラマのタイアップ曲も未だに耐えることがない。またその楽曲の完成度から、ミュージシャンからの支持も高く、多くのミュージシャンにカバーされている。
ボーカルであり、殆どの曲の作詞作曲を手掛ける草野マサムネの才能の豊かさは言うに及ばず。美しいメロディの楽曲もさることながら、彼の書く詞の世界は、ファンタジーと毒性を併せ持ち、スピッツらしい世界観を紡ぎだしている。またややハスキーでありながらも、伸びやかで透明感のあるハイトーンボイスもまた、唯一無二である。他のバンドメンバーも、それぞれに才能を発揮している。ドラム崎山の龍男ダイナミックかつリズミカルなビートや、ギター三輪テツヤのアルペジオ、ベース田村明浩のうねりのあるベースラインは、どれも定評があり、草野のソフトなボーカルとメロディアスな楽曲を、完成度の高いロックへと導いている。
また、スピッツはライブバンドであるとメンバー自身も語っており、そのライブパフォーマンスはバンド最大の魅力でもある。アリーナクラスよりもホールクラスの会場を好み、自身で主催するフェスもライブハウスで開催をしている。そのためチケットは当然入手困難であることで有名だ。テレビや音源だけでは感じ得ないパワフルでロックなスピッツのステージは、まさに日本を代表するロックバンドとしての真骨頂と言える。
これまで一度もメンバーチェンジすることなく、日本のロック業界を牽引してきたスピッツ。彼ら自身もそう望んでいるように、これからもできる限り長く、バンド活動そしてライブ活動を続けてほしいと心から願っている。