コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion

コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion

『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは、2006年から2007年にかけて放送されたSFロボットアニメ。制作はサンライズとCLAMPが行い、作品はメカ、ファンタジー、政治ドラマの要素を組み合わせている。
物語は、架空の世界を舞台にしている。主人公はルルーシュ・ランペルージという青年で、彼は「ギアス」という力を手に入れる。ギアスは、一度だけ他人に命令を下すことができる能力で、それを使って様々な事件や戦闘に立ち向かう。
ルルーシュは反乱を起こし、ブリタニア帝国と呼ばれる超大国に立ち向かうことを決意する。物語は、ルルーシュが仮面の身分「ゼロ」として反乱軍を率いる姿や、個人的なドラマ、政治的な陰謀、戦闘などを描きながら進行していく。また、ルルーシュの行動と倫理的なジレンマ、友情、家族との関係性なども重要なテーマとして取り上げられている。
このアニメシリーズは、派手なアクションとキャラクターの魅力的なデザインといった要素が注目されつつも、政治的な要素や倫理的な葛藤なども掘り下げられており、多くのファンに愛されている。シリーズはその後、続編や劇場版なども制作された。

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コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion
9

『コードギアス 反逆のルルーシュ』の世界に刮目せよ!

コードギアス反逆のルルーシュは2006年にTV放送されていたアニメだ。2022年現在に至ってもパチンコやゲーム、再放送などで、このタイトルを耳にすることがある。
舞台は、世界の3分の1を占める「神聖ブリタニア帝国」に戦争で負け、植民地となった「日本」。自由と名前を奪われ、「日本」に住む「日本人」は「エリア11」に住む「イレヴン」と呼ばれ、ブリタニアに支配された。
主人公のルルーシュはブリタニアの第3皇子。ルルーシュがまだ幼かったある日、実の母が暗殺される。皇帝である父シャルルは暗殺の真相を明らかにしようとはしなかった。それどころか母の死のショックで目も脚も不自由になった妹ナナリーとともに、ルルーシュを日本とブリタニアの友好を示す人質として日本に送った。そんな日本に戦争を仕掛けたブリタニア。母の死をうやむやにし、自分達を処分しようとしたブリタニアを恨むルルーシュは、ブリタニアに復讐することを決意する。
コードギアスは、主人公が正義のヒーローではなく、ダークヒーローであることが最大の魅力だ。ロボットアニメでありながら、ルルーシュは体力に自信がなく、頭脳戦を得意とするというギャップも面白い。
ルルーシュは謎の少女C.C.と出会い、『ギアス』という力を得る。ルルーシュが発動したのは「絶対遵守」の力。目を見て、命令をすれば、相手は必ず従う。
映像のスピード感と声優さんのお芝居でアクションシーンは迫力があり、会話の駆け引きも面白い。物語が進むにつれて、どんどん進化したロボットが出てくるのも楽しみだ。軍のキャラクター、学校のキャラクターそれぞれが個性的で、思惑があり、物語の展開が予想できない。
強大すぎるギアスの力で、ルルーシュに想いを寄せるシャーリーを失い、ルルーシュが想いを寄せていたユーフェミアも自身の手で殺すことになり、心が引き裂かれそうになる。どんどん暴かれるギアスの秘密。展開がもたつかないので、観るのをやめられず、世界観に引き込まれていく。制御出来なくなる強大なギアスの力を抱え、ルルーシュはボロボロになりながら、自分個人の願いと世界の平和と、何を犠牲にして何を守るのか葛藤し、自身の死をもって世界を作り変える。
「撃って良いのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」というルルーシュの名セリフの通り、撃たれる覚悟を持ち、代償を払って世界を平和にするラスト。ルルーシュの死を見て、目的を理解したナナリーの泣き声には、涙を禁じ得ない。
シリアスな内容でありながら、ドラマCDなどでは、コメディに振った内容のものも多く、スタッフのコードギアスに対する愛を感じることが出来る。
スタッフからもファンからも愛される作品を一度ご覧になってみてはいかがだろうか。