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ドロドロとした恋愛アニメ
原作の漫画と同様に劣らない美しい作画だが、中身は少々捻くれた恋愛アニメ。
高校生の安楽岡花火と粟屋麦は、周囲から見ると誰もが羨むような理想のカップルであるが、実際にはその関係はただの慰め合いにしか過ぎないものであった。
2人はお互いに別々の人に想いを寄せているのに、その人たちに通じない想いをお互いで解消しあう姿は、何とも切なく悲しいものだと思いました。
花火は、幼少期から可愛がってもらっていたお兄さんのような存在の教師である鐘井鳴海を、麦は家庭教師をしてくれていた教師の皆川茜へ好きという恋愛感情を持っていたのにも関わらず、お互いに関係を持っている間に、互いへの気持ちにも変化が表れていく部分は驚きました。
タイトル通り、確かに2人がしていることは捻くれているけれど、こんな感じの恋愛もありなのかなとも思いました。ですが、逆により傷ついてしまうのではないかとも思いました。花火や麦を含めた登場人物たちの、好きな人に想いを寄せる強い感情が視聴している私にも強く襲い掛かってくる様な感じになり、思わず涙がこみ上げるシーンも多々ありました。最終話を見たときは、花火と麦がどうか幸せになって欲しいと願うばかりです。