躍動感と音楽のシンクロ「劇場版呪術廻戦0」
TVアニメのみ鑑賞の方は、主人公と同級生が出てこないですが。映画の主人公の彼は誰ですか。と思われるはずです。それもそのはず、本編の主役達が入学する前の話だからです。タイトル通り、1巻以前の0巻に掲載されている物語で、この物語があるからこそ今の物語に繋がるのです。見どころは、1年生達がそれぞれ背負っている過去や主人公の成長、いかに担当教師が強いかです。パンダの過去は明かされませんでしたが、どんな事にも協力して命を張ってくれたマキさんの実家事情、転入生である主役と似た境遇を持ち、だからこそ危険な目に遭わせないよう気を回してくれたトゲ君。常に生徒達の味方に立ち、厳しくも優しく指導する最強の先生。こんなにも仲間に恵まれた主役がいたでしょうか。少年漫画に必須であるバトルは必見で、とにかく勢いがあります。映像の切り替えが速いのはもちろんですが、挿入歌が良いです。疾走感と言うか解放感と言うか、キャラクターとシーンと楽曲が見事マッチしています。ラスボスと主役とのバトルは悲しい物語が組み込まれてますが面白いです。エンドロールも見逃せないところで、最初は静かな曲で始まり、途中から激しい曲に変わります。これが、一旦戦闘は収束したけれど、また新たな戦いが始まるという伏線だと感じさせます。