時代の波に翻弄されたフランス市民を描く歴史超大作
19世紀初頭、1人の男が司教館を訪れる。男の名は「ジャン・バルジャン」
家族の為に、パンを一本盗み、その罪で長い間服役していた男だ。様々な人に虐げられていた彼だが、司教の人としての暖かさに初めて触れ、改心しようと考える。
時は経ち、ジャン・バルジャンは「マドレーヌ」という名前で身分を偽り、市長として街をおさめていた。そんな中、仕事を解雇され路頭に迷っていたファンティーヌから娘コゼットを託される。コゼットとの生活の中で、この娘を守ることを人生の生きがいにしようとしていた矢先、フランス革命の波が彼らを襲うことになる。
革命の主導者の名前は「マリウス」 若く、情熱に溢れる青年だ。恋など無縁で、フランスの為に己の身を尽くそうと考えていた彼の前に偶然、バルジャンに手を引かれたコゼットが現れる。一目でお互い恋に落ち、マリウスの幼馴染「エポニーヌ」の力も借りながら、ついに二人はお互いの気持ちを伝えあい結ばれる。
「恋か革命か」 マリウスの心は揺れ動くことになるが仲間の姿を見て、革命を選ぶことになる。しかし、さらに革命は激化。国王軍がすぐ近くまで迫っていた。バルジャンは「コゼットを守りたい気持ち」と「マリウスの革命を後押ししたい気持ち」が複雑に交錯する。そしてついに、マリウスら学生と国王軍が激突するのだった…。