生と死の物語、鬼滅の刃
とてもせつない物語、それが鬼滅の刃です。
ざっくり説明すると妹、禰豆子を鬼にされてしまった炭治郎が禰豆子を人間に戻すために鬼と戦うお話です。
1話で家族を鬼に惨殺されるというとても悲しいところから始まりますが、この物語は生と死がテーマになっていると思います。
なので、亡くなるキャラも多いですし、悲しいシーンもとても多いです。
ですがこの作品の素敵なところは、すべての登場人物に物語があり、感情が通っているところだと思っています。
一回きりしか登場しないキャラクターにも生と死の物語があってそれを描いている、それがとても素敵だと思います。
悪者だけが死に、勇者が勝つ、そんな物語ではないです。
悪者である鬼にも鬼になってしまった経緯、そのことに対しての鬼の気持ち、それが細かく表現されていて素晴らしいです。
誰が生き残るかわからない無慈悲な展開、とても緊張感が高まります。
妹を人間に戻すための戦いの物語ではなく、家族の在り方や、仲間との絆、幸せとは何か、それを教えてくれるのが鬼滅の刃だと思います。
物語を読んでいくにつれてキャラクターの過去やどんどん性格が紐解かれていくので自分の好きなキャラクターを見つけるのも楽しいです。