るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin

『るろうに剣心』とは和月伸宏によって1994年から1999年まで週刊少年ジャンプで連載された漫画作品、およびそれを原作とするアニメ、映画。明治時代を舞台に、幕末最強の人斬りと恐れられながら、不殺(ころさず)の誓いを立て人々を守る抜刀斎こと緋村剣心や仲間たちの戦っていく。幕末から明治に至るまでの時代の混乱もまた断片的に、かつ克明に描かれている。

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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin
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るろうに剣心 不殺(ころさず)を誓った伝説の剣客「人斬り抜刀斎、緋村剣心」が繰り広げる王道バトル漫画

幕末期、倒幕派の志士として多くの人々を殺め、伝説の剣客「人斬り抜刀斎」と恐れられた「緋村剣心」は幕末の動乱終結と共に姿を消した。

時は経ち、明治11年の東京。物語は「不殺(ころさず)」を誓い10年間、流浪の旅をしてきた剣心が、剣術道場の師範である女性、「神谷薫」に出会うところから始まる。ある事件で薫を助けた剣心は、薫が営む道場に居候することになった。薫の道場で暮らしながら、周辺で起こる事件を、人が斬れない刀「逆刃刀」を駆使して解決し、やがて剣心の評判は高くなり、彼の正体が人斬り抜刀斎であると気付き近づく者も現れ、人斬りの感覚が目覚めていくことに葛藤していくが、薫がそばにいながら剣心を支えていく。

しかし、かつての仲間、「志々雄真実」が京都で暗躍し、国内でまた動乱が起こりそうだと感じた剣心は、自らの意志で薫に分かれを告げ、道場を去る。
志々雄真実を倒すべく、更なる力を手に入れたい剣心は、逆刃刀をくれた刀匠、剣術を教えてくれた師匠の元を目指す。

心優しい青年はなぜ人斬りになり、人斬りを辞めたのか?
時代の動乱、師匠との出会い、そしてある女性の存在が「人斬り抜刀斎、緋村剣心」作り上げ、その時出来た「ある私怨」が日本の行く末を左右する事件に繋がる。

自身で切り開いた新たな時代、「明治」に答えと生き方を見出していく一人の剣客物語。