ついつい感情移入してしまう
炭治郎が悲しみや自分の強さを乗り越えていく姿や、キャラクターの言葉に心が打たれます。ほとんど漫画は主人公やその周りのキャラクターについての背景を重点的に触れることが多い気がしますが、鬼滅の刃は敵にあたる鬼の背景もしっかり描かれているのが新鮮でした。鬼を倒して「よし!」となりたいところでも、鬼になった辛い背景を知ると鬼になっていなければ、、とかこの時誰か支えてくれる人が傍にいたら、、とか考えてしまいついつい胸がアツくなります。これだけしっかり各キャラクターごとの背景がしっかり描かれているのに話のテンポが速くて読みやすいです。中には物足りないと感じる人もいるのかなという気もしますが、このくらいテンポが速い方が普段漫画を読まない人でも読み進めやすいと思います。複雑な話もなくて、炭治郎や柱たちが使う呼吸や技もかっこいいので子供でも読みやすくて人気が爆発するのも納得です。ただ、首が飛ぶようなシーンがよくあるので子供にそういうシーンを見せるのはどうなのかと思う人もいるのかなという気はします。想像以上に柱が死んでしまい、個人的にはもっとみんなに生きていて欲しかったので1点減点していますが、本当にいい作品だと思います。