王道のスポーツ漫画
恋愛要素なども特になく話の主軸はほぼバレーボールでシンプルかつ王道のストーリー展開のスポーツ漫画。
キャラクターも登場人物が多いにも関わらず一人一人丁寧に描かれており、主人公チームだけでなく敵チームの個性もきちんとスポットが当てられている。
主人公は身体能力が高く天才で努力家というスタンダードな設定だが、やっぱり元気で純粋なキャラクターは見ていて気持ちが良い。
ギャグシーンも多く、試合以外の会話の掛け合いなども笑える。
泣けるシーンも多い。
以前の試合で自分のスパイクがつくづくブロックされスパイクを打つことが怖くなってしまい、試合途中で攻撃をやめてしまった事もあり責任を感じ、部活から遠ざかっていたエース東峰が仲間達に支えられながら再びコートに立ち、完全復活するシーンは特に感動した。
他にも登場するキャラクターは天才ばかりでは無い部分にも共感と感動を覚えた。
試合展開はじっくり描かれるためテンポが悪いように感じるが、その分内容は迫力、スピード感があり時間を忘れて没頭できる。また顧問の先生が素人で、戦術やルールに関する説明がちゃんとあるのでバレーボール未経験者にもわかりやすく素人でも没頭できる。
試合以外の練習風景も意外と多く、
作画も綺麗で見やすく動きも演出も申し分ない。
スパイクを打つシーンやアタックのシーンなどカメラワークや間の使い方がとても良く、比喩表現や集中している時の表情や時折見せる目など細かい所も丁寧に描かれている。
BGMとセリフのタイミング、OP、ED全てが良い。