シン・ウルトラマン / Shin Ultraman

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman

『シン・ウルトラマン』とは、脚本・庵野秀明、監督・樋口真嗣による、人類のために戦う異星人ウルトラマンと、その周囲の人々の活躍を描いた映画作品。日本を代表するクリエイターによる伝説的な特撮作品のリブートということで、公開前から大きな話題となった。
突如日本に出現し始めた巨大生物、禍威獣。その脅威に対抗するため結成された禍特隊の前に、銀色の巨人が現れる。ウルトラマンと名付けられたその巨人は禍威獣から人々を守るように振る舞い、禍特隊がその謎を追う一方、地球にはかつてない危機が迫っていた。

anika-111のレビュー・評価・感想

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman
8

新しい特撮映画

『シン・ウルトラマン』は特撮映画に興味がない、見たことない映画ファンにこそ、ぜひ見てほしい。
筆者は『シン・ゴジラ』が大変好きで、庵野監督のその他の作品も好きである。
今回も庵野監督だから見に行ったのが正直で動機であり、特撮映画自体はまったくと言っていいほど興味がなかった。
特撮は、背景やジオラマが嘘に見えてしまい、そればかりに目が行き、話そのものになかなか意識を向けれない点が苦手な理由であった。
しかし、映画のはじめからジオラマ全開でありにも関わらず映画の没入感がすごく、違和感なく楽しめた。
特撮のセットに気合を入れていたというのもあるだろうが、一番はテンポの良いシーンの編集と庵野監督らしいアングルカットである。
その代表的なシーンの1つに怪獣視点でウルトラマンを追い詰めるシーンがある。
これはかなり印象的である。怪獣とウルトラマンと2つの対比を延々と見せる単調になりがちなバトルシーンがとても迫力のあるシーンになっており、かなり好感をもてた。
またストーリーの展開とあわせてカット数もかなり多く、邦画にありがちなダラダラ感はまったく感じさせずテンポよくストーリーが進むのもかなり好感を持てた。
特撮映画が苦手という方は、ぜひ『シン・ウルトラマン』で新しい特撮映画を体験してほしい。