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終わりの方の展開が嫌い。
現実世界では歌えない少女が、ネットでは歌えて人気になるというお話はすごくいいと思います。もちろんネットって怖いところでもあるのに、そこらの描き方が足りないというか、子どもがあんなに儲けてどうするんだとか悪い大人になんかされるだろと思わなくもないけど、彼女の歌声がすごくよくて、それだけでもってかれた感がありました。なんていうのかすごい歌です。これなら売れるのもわかるし、周りが彼女を応援しちゃうかもと思います。だからそこら辺までの話は結構好きです。でも、最後のほうも虐待を受けている少年を救う展開ははあ?って感じでした。子どもが一人で怖い男の大人の元に行くなんてありえないし、それをよし、やれとか言わないでしょう。そんなのひどいです。娘が殺されたりひどい目にあってもいいんかいって思います。そういうところが夢物語すぎるし、ほんとこの監督の話って、男の夢っていうか男が好きな女が出てくるなあって感じです。おおかみこどものときからあんまり好きな監督さんじゃないけど、やっぱり嫌だなと思っちゃいました。この映画でいいところは本当に音楽だけです。でも、音楽を聴く価値はありました。いい音楽で、胸にぐっときます。