強い力で敵わなくとも頭脳で勝ち抜け三雲修
「ワールドトリガー」は葦原大介さんが描く、SFファンタジー作品です。
ある日、地球に異世界が地球に侵攻してきます。それに対抗されるために作られたのがボーダーという基地です。
主人公、三雲修はボーダー所属の中学生です。
彼には異世界へと密航してしまったであろう知人を連れ戻すという大きな目標がありました。
正義感が強く、お人好しな彼はトラブルを起こしがちです。
しかし、三雲はとても弱くなかなか正隊員になれず、伸び悩んでいました。
そんな時、三雲は自分は異世界からやって来たのだと主張する空閑遊真と出会います。
それが彼の運命を変えてしまう出来事でした。
力だけが全てではない団体戦闘は、とてもよく練り込まれていて読み直す度に新しい発見があります。
丁寧に張り巡らされた伏線には息を飲むものがあります。
新しく話が進んで新たな情報が公開されると意味合いが変わってくる台詞などがあり、ハッとさせられます。
深く読み込みたい人、絞殺が大好きな人にはたまらない作品となっております。
面白い点は沢山あるのですが、特に面白いな、と思うところを紹介します。
この漫画にはモブがいない、ということです。
登場時はモブだな、と思っても後々、成長してきたり、物語の重要なポジションを担ったりします。
どんな人でも推しを見つけられるのも、この漫画の凄いところだと思います。
良く練られた戦闘、世界観を是非、味わってみてください。