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スウェーデンの異能の監督が放つ異教的テイストの民俗ホラーの傑作『ミッドサマー』
『ミッドサマー』は2019年に公開された監督・脚本がアリ・アスターによる民俗ホラー映画で、出演はフローレンス・ピュー、 ジャック・レイナー、ジャクソン・ハーパー、ヴィルヘルム・ブロングレン、 エローラ・トルキア、 アーチー・マデクウィ、ウィル・ポールターです。
この作品では、90年に一度だけ行われる祝祭のためにスウェーデンを旅行した友人たちがスカンジナビアの異教信仰の集会に遭遇した経緯が描かれています。
米国とスウェーデンの共同製作作品で、本作の製作開始の当初にはスウェーデンの一部のカルト主義者が映画のセットを破壊しようと試みるという逸話も生み出しています。
アスターが異教について構想を巡らしながら脚本を書き進めた後で、映画製作陣との関係が悪化して、決裂するに至りました。撮影は2018年の夏と秋にブダペストでのロケで行われています。
『ミッドサマー』は4790万ドルの興行収入をもたらし、批評家に評価されました。
その批評の多くはアスターの監督手腕とフローレンス・ピューの演技を賞賛しています。
批評集計Webサイトの「ロッテントマト」には、「『ミッドサマー』は、野心的で、印象的に作り込まれた、とりわけ観賞者を不安に陥れる作品であり、監督兼脚本家であるアリ・アスターがホラー作家でもあることを証明した」という批評のコンセンサスが掲示されました。