壮大な恋と家族の物語
高校生の男女が、ある日突然夢の中で入れ替わるというファンタジックな物語です。
最初は入れ替わることにお互い戸惑っていて、入れ替わりの最中にしてはいけないことや振舞い方などのルールを作ります。そして、お互いにアホなどと言い合っていたものの、段々と二人は惹かれあっていきます。東京の大都会に住む男子高生である瀧は、田舎に住む女子高生である三葉の生活を知って、三葉の家族や友人と仲良くなっていく。三葉は瀧の暮らす東京で行ったことのないカフェやお店、出会ったことのない生活を送る。お互いを知っていった時、初めて三葉の住む糸守町の衝撃の事実に驚くことと同時に、お互いのことが好きであることを知ってしまったときには思わず鳥肌が立ちました。また、家族の物語でもあって、三葉がどうやって糸守町で生まれ育ったのか、三葉とその家族の関係を入れ替わりで瀧が知るシーンには思わず涙が出ました。作中に登場する組紐が鍵を握っていて、案外遠くにいて関りが無い人でも、実は自分と縁がアッタリ繋がったりすることもあるんじゃないかと思いました。短い間だとしても色々な人との繋がりを大切にしていこうと思いました。作中に流れる音楽や映像に心が大きく揺さぶられました。