夢のような物語
鳥山明作の少年漫画ドラゴンボールはまさに夢のような物語です。初めに「ドラゴンビール」とは7つ集めるとどんな願いでも叶えることができる玉のことです。もし実在するならばあんな願い、こんな願いを叶えてほしいと妄想が膨らむ存在であることは間違い無いですよね。
主人公は孫悟空。文字通り中国の最遊記から来ており、綺麗な心の持ち主しか乗ることのできない「筋斗雲」や悟空の武器である「如意棒」なども最遊記由来であります。
この作品は連載当初は「パンティ」という言葉が出てきたり、胸が露出したりする描写から読み取れるようにギャグ漫画として始まりました。
連載が終了してからも愛されるこの作品の魅力はどこにあるのでしょうか。主人公孫悟空は筋斗雲に乗れることから読み取れるように純粋な心を持った人物であります。しかし根幹には誰よりも強くなりたい、強い奴がいるとわくわくするといった負けず嫌いな一面も併せ持っています。生涯ライバルとなるベジータとは出会った当初から互いに認め合い尊敬し合い、互いに切磋琢磨しながら強くなっていきます。作中にはベジータが孫悟空の方が強いことを認めるシーンもありますが、読者としては非常に感動する場面でもあります。
またこの作品からは仲間を大事にする大切さやあきらめないことの大切さも汲み取れると思います。立派な日本文化の橋立となっているこの作品をぜひ読んでほしいと願います。