アニソンバンドであり音楽性を常に刷新するミクスチャーロック
バンド名を聞いたとき、「ああ青春パンクバンドの」と思い浮かぶ方もいれば「アニソンバンドの」と回答される方もいる。
どちらも正しいし決して間違いではない。
確かに「贈る言葉」のパンクカバーで一斉を風靡したし、NARUTOやコードギアスなど様々なアニメと関わってきたバンドである(そうしたアニメとの結びつきが世界進出にも繋がっている)。
しかしながら彼らの真の姿は常に音楽性を刷新するミクスチャーロックバンドだ。
「贈る言葉」のパンクカバーやNARUTOの主題歌としてもお馴染みの「GO!!!」、初期のFLOWを代表する「ブラスター」などメジャー初期はパンクやラップロックが中心だった。
しかしエウレカセブンの主題歌でありディスコや四つ打ち、ストリングスを取り入れた「Days」をきっかけに様々な音楽性を見せるようになる。
その「Days」を収録した3rd album「Golden Coast」まではパンク要素が強かったが、「COLORS」で大胆なほどに同期を取り込んだり、「冬の雨音」でラテンミュージックを風習したりすると武道館を意識して制作された「アイル」はこれまでのFLOWの意識を覆す幅広い音楽性を示す大きな刷新が起こった。
しかしながら「アイル」を経てリリースされた「WORD OF VOICE」、コードギアス主題歌でありスケールの大きなサウンドが象徴的な「WORLD END」を経てリリースされた「PULSE」でラウドサウンドに回帰すると5th album「#5」はこれまでになく攻撃的なアルバムに。
FLOWに現状維持なんて言葉はないのだ。
特にその象徴と言えるのが「#10」
なんと全曲にゲストアーティストが参加する意欲作となったのだ。
初期の青春パンクから始まりストレートなロックに変化したと思いきや、ラウドロックに回帰したりエレクトロを盛り込んだり民族音楽まで取り入れたり…。
更にはKEYTALKをはじめとした若手ロックバンドととも積極的に交流を交わす…
1つの音楽性にとどまるだけでなく若手とライブすることで自身の音楽性に取り入れる…。
FLOWは常に成長し続けるバンドである。