一度犯してしまった過ちがあったとしてもどん底にも幸せにもなれる。
時はフランス革命期。貧富の差がとても大きく、貧困に悩む人々は毎日の食べるもの、仕事を探していた。主人公ジャン・バルジャンはまだ幼かった妹にご飯を食べさせるため、パンの1つを盗んでしまう。たったその一つの罪で19年間投獄されてしまう。その後仮釈放の際に再び窃盗をはたらいてしまうが、神父に救われ、これからは人の役に立とうと決意する。その後市長にまで昇り詰め、ある女の子に出会う。その子はシングルマザー家系で、母が働きに出ている間は親戚の家でこき使われていた。母は子どもにご飯を食べさせるため、自分の体や髪などを売り、子に愛情を注ぎ続けるも、身も心もボロボロになってしまう。そのことに気づいたジャン・バルジャンは貧困に悩むその子と母を助けようとするが、母はやがて亡くなってしまい、その娘を大きく育てるため、自分が過去罪人だったことを隠しながら市長を続け、子育てに奮闘する。その後、娘に愛する人ができるも、自分の身を隠すことに精一杯になり、親子関係が崩れそうになるも、娘が愛する人に全てを打ち明け、その人に全てを託し、ジャン・バルジャンは亡くなってしまう。本作品は愛する誰かのために這いつくばって生きたり、人のために自分を投げ打つなど、いいことばかりでない日々の中に愛情や幸せを感じていく物語である。