映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感想・レビュー
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の感想、レビューを書いていきます。
この映画は週刊少年ジャンプで連載していた和月伸宏原作の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を実写映画化したシリーズの第5作目です。
今作は原作で屈指の名作として知られる追憶編を描いたものであり、幕末に活躍した人斬り抜刀斎こと緋村剣心の過去と剣心の十字傷の謎を知れる作品となっています。
日本で漫画原作を実写化するとチープになりがちですが、このシリーズは原作の特徴をうまく実写に落とし込んだよい塩梅の作品であり、殺陣などのアクションシーンも非常に見ごたえのある作品となっています。
特に映画オリジナルの沖田総司との戦闘シーン、物語終盤の一面雪景色での戦闘シーンは見ごたえがありました。
リアルでかっこいいアクションが好きな人にはぜひおすすめしたいです。
以下は内容です。
剣心は幕府側と新政府側の戦いが激化する時代に、新政府側の桂小五郎のもとでひたすら人斬りを繰り返します。
しかし幕府側も最強の剣客集団である新選組を擁しているためなかなか決着がつきません。
そこで剣心は一時人里離れた場所で巴という一人の女性と身を隠すことになります。
人を斬り続けたことで荒んでしまった心を巴との穏やかな生活が癒してくれます。
しかし剣心を見つけた幕府側の勢力が奇襲を仕掛けてくることになります。
なぜ剣心は不殺を誓い、流浪人になったのか。その理由が明らかになります。
私はもともと原作を読んでいましたが、素晴らしい完成度だったと思います。
剣心と巴の心理描写を丁寧に描き、それでいてアクションも全く手を抜かない見ていてとても満足のできる映画でした。