ただのバスケ漫画じゃない
バスケ漫画といえばSLAMDUNK世代の私ですが、この作品にはそれとはまた違った視点と魅力があり、一時期グッズを買い漁るほどはまりこんでいました。
当初はキセキの世代の特殊能力的なものが覚えきれずに苦労したのですが、「スポーツ漫画」というよりは「異能系部活漫画」として読むとスッと各々の設定や特殊能力が入ってくるなと感じました。
女性に大人気の少年スポーツ漫画が原作とあって、キャラクター全員がかっこよく、メインの学校やレギュラーになっていないキャラクターにもしっかりと固定ファンがつくのは素晴らしいなと思いました。ちなみに私は笠松先輩推しです。
「スポーツ漫画の主人公といえばバリバリの熱血男子だろう!」と思い込んでいた世代のため、熱血系主人公でない黒子には当初違和感がありましたが、ストーリーが進むごとに影だけでいることができなくなる彼の悩みや葛藤は、現代の高校生主人公らしい姿なのかもしれないと思いました。
ストーリーは挫折の場面が少なく、「漫画とはいえ成功しすぎでは?」と思う部分もあるにはあるのですが、全編通してスピード感を失うことがなく面白いので、人気が出るべくして出た作品だなと見るたびに思います。