なんでシングルにしないの?という曲が多い。
スピッツといえば「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」といった曲を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
もちろんこれらの曲は素晴らしく、幅広い層に愛されているからこそ名曲です。
どちらかというとポップで爽やかな印象の曲が知られていますが、時にはロックな一面もあり、隠れた名曲が多いのも彼らの特徴だと思います。
例えば「8823(ハヤブサ)」「みそか」「トビウオ」という曲はかなりテンポがよくロックチューンですが、Vo草野さんの軽やかな歌声が以外にもマッチしています。
ライブ映像などをみているとほとんど顔を歪ませず、高音域をサラッと歌い上げる感じです。
草野さんの横で1人暴れながらベースを演奏している田村さんも一見の価値あります(笑)
もったいないと思うことが、シングルで出せば「ロビンソン」「チェリー」に匹敵するようなヒットになったのではないかと思われる曲がアルバムにいくつか収録されていることです。
「夜を駆ける」という曲では駆け落ちする二人を思わせるような、歌詞とメロディーに惹き込まれます。
ロマンチックでありながらスリルのある世界を見事に表現しており、ファンの間では言わずと知れた名曲となっています。
こういった曲がアルバムにいくつも眠っているのです。
草野さんの歌詞は抽象的で一見するとどういう意味か分かりませんし、その真意が語られたことはありません。
聴く人が好きに捉えたらいいというスタンスのようです。
断定しないのがいいのだと思います。
それぞれ、好きな時に好きな情景を思い浮かべて、世界に浸ったり、落ちた気分を上げたりするために聴くのが、音楽の良さでもあります。
いろんな捉え方があっていい。それもまたスピッツの楽しみ方です。