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ラブ&ピースな笑い
不名誉な称号か、名誉な称号か。
パロディーの帝王、メル・ブルックス。
そんな彼が1987年に手掛けたのは、あの壮大な某スペース・オペラのパロディー。
昔、遥か彼方の銀河系で、スペースボール星の大気を濃くしようと、悪の『スクルーブ大統領』は隣星のドルイデアに侵攻を開始。
一方その頃ドルイデアでは、結婚を嫌がった『ヴェスパ姫』が式直前で逃げ出した。
そこにタイミングよくスペースボール軍が現れ、姫は捕まってしまうのだった。
そんな姫を救うべく、白羽の矢が立ったのが宇宙の流れ者『ローン・スター』と、その毛むくじゃらの相棒『バーフ』。
果たして彼らは、姫を無事救出することができるのだろうか?
ただのおバカパロディーコメディではなく、ちゃんとした娯楽作になっている。
本家風の宇宙を舞台にした冒険あり、悪vs善の闘いあり、仄かなロマンスもあり。
本家と同じくILMがSFXを手掛けており、なかなか本格的!